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ANA、19年4-12月期の営業益23.6%減 通期見通しは据え置き「影響精査できていない」

 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が1月30日に発表した2019年4-12月期(20年3月期第3四半期)連結決算は、純利益が前年同期比19.1%減の864億4600万円と大幅な減益となった。2020年3月期通期の見通しは、中国・武漢を中心に感染が拡大している新型コロナウイルスの影響が精査できていないとして据え置いた。

 4-12月期の売上高は0.9%増の1兆5821億6600万円、本業のもうけを示す営業利益が23.6%減の1196億5600万円、経常利益が20.5%減の1225億3500万円と大幅な減益。3月29日開始の夏ダイヤで羽田国際線発着枠が増枠され、新路線開設に伴う採用の前倒しや、米中貿易摩擦により、国際線貨物の需要が低迷したことなどが影響した。

 営業費用は3.6%増の1兆4625億円。営業利益率は7.6%(2.4ポイント低下)となった。航空事業の営業費用のうち、燃油費・燃料税は4.4%減の2462億円、整備部品・外注費は14.0%増の1285億円、人件費は2.7%増の1591億円だった。

—記事の概要—
国際線
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為替と燃油
20年3月期見通し
*JALの決算はこちら [1]

国際線

19年4-12月期決算を発表するANAホールディングスの福澤グループ経理・財務室長兼財務企画・IR部長=20年1月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 国際線の旅客収入は2.3%増の5080億円。旅客数は