- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

ガルーダ、中部3月運休 就航から1年、利用率伸びず

 ガルーダ・インドネシア航空(GIA/GA)は、ジャカルタ-中部(セントレア)線を運休する。利用率が見込みを下回っているため。現地発の最終便は3月27日に運航する。夏ダイヤ以降の運航再開のめどは立っておらず、同路線は就航から1年で運休となる。

中部-ジャカルタ線を運休するガルーダ・インドネシア航空=19年3月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ジャカルタ-中部線は2019年3月23日に週4往復で就航。当初、ジャカルタ発を火曜と金曜、土曜、日曜に設定していたが、冬ダイヤが始まった10月27日から火曜と金曜発の週2往復に減便していた。機材はエアバスA330型機で、A330-200(2クラス222席:ビジネス36席、エコノミー186席)とA330-300(2クラス251席:ビジネス36席、エコノミー215席)を投入している。

 同路線は2015年3月に週5往復で就航予定で、2014年11月に計画を発表。同年12月まで同社を率いていた、エミルシャ・サタル元社長が進めていた路線拡大の一環として計画したものだった。サタル元社長の後任のアリフ・ウィボウォ社長兼CEO(当時)は、再編により路線を縮小する方針を掲げ、2015年1月に就航延期を発表していた。

 ガルーダの日本路線は、中部線の運休で4路線に戻る。現在はジャカルタからは羽田と関西へ、デンパサールからは成田と関西に乗り入れている。ジャカルタ-関西線は週2往復、デンパサール-関西線は週5往復で、そのほかの2路線は1日1往復運航している。

関連リンク
ガルーダ・インドネシア航空 [1]

中部線の計画と就航
ガルーダ、中部-ジャカルタ就航 初の直行便、大村知事「悲願」 [2](19年3月24日)
ガルーダ、中部-ジャカルタ19年3月就航 計画から4年 [3](18年11月20日)
ガルーダ・インドネシア航空、中部-ジャカルタ延期 [4](15年1月9日)
ガルーダ・インドネシア航空、中部-ジャカルタ線開設へ 15年3月から [5](14年11月6日)

ガルーダの路線再編
ガルーダ、羽田-バリ再開不透明 運休から4年 [6](19年1月29日)
ガルーダ・インドネシア航空、成田-ジャカルタ運休継続 「LCCと客層違う」 [7](18年6月6日)
ガルーダ・インドネシア航空、路線の再編継続 新社長就任以降も、羽田-バリ島など [8](17年11月8日)
ガルーダ・インドネシア航空、新社長にマンスリ氏 [9](17年4月17日)
ガルーダ・インドネシア航空、羽田に777 ファースト設定、冬ダイヤから本格導入 [10](16年11月2日)
ガルーダ・インドネシア航空、羽田・成田の供給過剰是正 成田-ジャカルタ一部運休 [11](15年1月9日)
ガルーダ・インドネシア航空、新社長にウィボウォ氏 [12](14年12月27日)
ガルーダのサタル社長、新ファーストクラスに自信 11月から777-300ERをロンドン線投入 [13](13年4月15日)