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年末年始のハワイ、ANAとJAL明暗 国際線全体は利用率前年割れ

 全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC)など航空10社は1月6日、年末年始の利用実績を発表した。対象期間は2019年12月27日から1月5日までの10日間。

航空各社が発表した年末年始の利用実績(各社の発表資料からAviation Wire作成)

 10社の発表値を合計すると、旅客数は国際線が前年同期比8.6%増の73万3871人で、国内線は7.9%増の356万8017人。提供座席数は国際線が11.9%増の85万4757席で、国内線は5.9%増の426万4756席となった。10社平均のロードファクター(座席利用率、L/F)は国際線が2.6ポイント低下し85.9%、国内線は1.5ポイント上昇し83.7%だった。

 旅客数を見ると、国内・国際線ともにフルサービス航空会社(FSC)とLCCで概ね前年を上回った。国際線のL/Fは、ANAとJALの大手2社のほか、LCC各社で前年同期を下回る傾向がみられた。各社のL/Fは、国内線が80%台前半から後半、国際線は80%台が目立った。

 ANAがエアバスA380型機を投入し競争が激化するハワイ路線は、ANAの提供座席数が大幅に増加。L/Fは9割を超えた。JALは供給を絞ったこともあり旅客数が2割減少したものの、L/Fは8割中盤を守った。

 出発のピークは各社異なるが、下りは概ね12月28日、上りは1月5日だった。

ANA

年末年始の利用率が9割を超えて好調だったANAのハワイ路線=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAの旅客数は、国際線が前年同期比