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伊丹空港のナイフ男見逃しが1位 先週の注目記事19年9月22日-28日

 9月22日から28日までによく読まれた記事をまとめました。一番読まれたものは、伊丹空港の保安検査場で26日に起きたナイフ男見逃しの記事でした。

伊丹発着の28便が欠航となったANA(資料写真)=18年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

第1位 伊丹空港、保安検査場でアーミーナイフ見逃し 28便欠航 [1]

 発生場所は南北にある保安検査場のうち、全日本空輸(ANA/NH)が使用している南ターミナル側。同社から委託を受けた警備会社「にしけい」(福岡市)の係員が、男性客の手荷物からナイフを発見したものの、男から持ち込んで問題ない旨の説明を受け、保安検査を通過させました。

 記事執筆時の情報では、発生時刻は26日午前7時すぎでしたが、その後午前6時50分ごろだったことが判明。午前7時5分にANAが警備会社から報告を受けて把握したとのことです。当日は多方面に取材しましたが、当初は情報が入り乱れている状況でした。

 国土交通省によると、男が持っていたのはアーミーナイフだったとのことです。警備会社や監督する航空会社の責任も問われますが、2001年9月11日に起きた米国同時多発テロ以降、危険物の機内持ち込みが厳しくなる中、第一に責められるべきは機内に刃物を持ち込んだ男の行動であり、多くの人に迷惑を掛けた以上、損害賠償も含めて非常に厳しい措置がとられることを当紙としては強く願うところですが、法治国家である以上は法的根拠に基づく対処になるでしょう。

 一方で、諸外国では保安検査は国が実施しており、日本のように航空会社が警備会社に委託するやり方が妥当なのかは、大いに議論すべきことだと考えています。当紙としては、現状の航空会社任せは見直す時期だという立場です。このままでは、国が責任を負いたくないだけでは、とうがった見方をされてしまっても仕方ないでしょう。航空行政に対する誤解を招かない方向に進んでほしいものです。