日本航空（JAL/JL、9201）は、国際線機内食を9月1日から秋メニューに刷新した。エコノミークラスとプレミアムエコノミークラスでは、若手料理人を発掘するコンペティション（競技会）「RED U-35」のファイナリストが監修したメニューを用意。海外発のファーストクラスとビジネスクラスで提供する“ご当地丼”と、全クラスで提供しているオリジナルあられ「あられミックス」をリニューアルした。
—記事の概要—
・3年目のRED U-35コラボ
・ご当地丼はロンドン発とフランクフルト発刷新
3年目のRED U-35コラボ
RED U-35のファイナリストによる監修メニューは、2017年9月からスタートし、今回で3年目に入った。昨年参加したシェフ6人のうち、「AKAI」の赤井顕治シェフを今年も起用。新たに「Wakiya 一笑美茶樓」の立岩幸四郎シェフ、「一本杉 川嶋」の川嶋亨シェフ、「Restaurant Bio-s」の本岡将シェフ、「コンラッド東京」の山本紗希シェフ、「伊勢すえよし」の田中佑樹シェフの5人が監修に加わった。
赤井シェフの洋食「若鶏とキノコのフリカッセ」（JAL提供）
6人は2人1組で、2020年8月まで3カ月ごとに交代する。9月開始の秋メニューは赤井シェフと立石シェフ、冬メニューは川嶋シェフと本岡シェフで、両シェフは夏メニューも参加。春メニューは山本シェフと田中シェフが担当する。秋メニューのメインディッシュは、洋食に赤井シェフの「若鶏とキノコのフリカッセ」、中華は立岩シェフの 「牛バラ肉とトマトのピリ辛煮込み」が選べる。
対象路線は、中長距離の国際線30路線。成田発がシカゴ、ダラス、ボストン、ニューヨーク、ロサンゼルス、シアトル、サンディエゴ、バンクーバー、フランクフルト、ヘルシンキ、モスクワ、シドニー、メルボルン、シンガポール、クアラルンプール、デリー、ジャカルタ、マニラ、バンコク、ハノイ、ホーチミンシティ行き、羽田発がニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、パリ、シンガポール（JL37便のみ)、マニラ、バンコク（JL31便のみ）行き、中部発がバンコク行き、関西発がロサンゼルス行きとなる。
また、ハワイと東京発ロンドン行きJL41便を除く欧米路線とメルボルン線では、牛丼「エア吉野家」を到着前の2食目として提供する（関連記事 [1]）。
立岩シェフの中華「牛バラ肉とトマトのピリ辛煮込み」（JAL提供）
ご当地丼はロンドン発とフランクフルト発刷新
欧州発ファーストクラスとビジネスクラスの機内食は、日本到着前の2食目として提供している“ご当地丼”のうち、ロンドン発羽田行きとフランクフルト発成田行きをリニューアルした。
ロンドン発は日本料理アカデミーU.K.副理事長の林大介シェフ監修の「ロン丼－鯛利休茶漬け－」で、これまでの海鮮丼から変更。豚バラ丼を提供していたフランクフルト発は、ドイツのラーメン店「無垢」の山本真一シェフが監修した「フランクフル豚丼－MUKU’S ローストポーク丼－」に一新した。パリ発の天丼「フランス丼」と、ヘルシンキ発の生姜焼き丼「フィンラン丼」は継続する。
また、韓国線エコノミークラスを除く国際線全クラスと、国内線ファーストクラスで提供する「あられミックス」を、5年ぶりにリニューアルした。あられやアーモンド、豆菓子など7種類を組み合わせ、パッケージも折り紙をモチーフに、日本古来からの伝統色を使って四季をイメージしたデザインに9月1日から順次変更している。
林シェフ監修のロンドン発ご当地丼「ロン丼－鯛利休茶漬け－」（JAL提供）
山本シェフ監修のフランクフルト発ご当地丼「フランクフル豚丼－MUKU’S ローストポーク丼－」（JAL提供）
リニューアルした「あられミックス」（JAL提供）
関連リンク
日本航空 [2]
・JAL、吉野家の牛丼 秋メニュー恒例、9月からプレエコ・エコノミーで [1]（19年8月28日）
・JAL、国際線777-300ERシートカバー刷新 A350と連続性ある色調に [3]（19年8月30日）
・JAL、若手有望シェフの機内食 RED U-35ファイナリスト監修 [4]（18年8月22日）
・JAL、若手有望シェフの国際線機内食 中華も登場、植木社長「世界に羽ばたいて」 [5]（17年8月28日）