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香港空港、市民デモで欠航 日本の航空4社、2000人に影響

 市民によるデモ活動の影響により欠航が発生した香港国際空港は、現地時間8月13日午前には運用を再開したものの、一部便に欠航が発生するなど影響が出ている。

市民によるデモ活動の影響により欠航が発生した香港国際空港(同空港のツイッターから)

 香港を拠点とするキャセイパシフィック航空(CPA/CX)は、2日間で270便以上の欠航が決まった。日本から香港へ乗り入れる全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)など日本の航空4社でも欠航が発生。計12便が欠航し、2000人以上に影響が出る見通し。

 ANAの香港線は、成田と羽田から1日2往復ずつ、関西と中部(セントレア)からは1往復ずつ運航している。このうち欠航となったのは、12日の成田発午後6時25分NH811便、13日の羽田行き午前0時50分発NH822便と羽田発午前0時55分NH821便、成田行き午前9時40分発NH821便の4便で、計693人に影響が出た。

 また、12日の関空発と中部発で遅延が発生した。

 JALの香港線は、成田と羽田から1日1往復ずつ。いずれも欠航せず、成田線に遅延が発生した。成田を定刻午後6時10分発予定だった12日のJL735便は、成田を約18時間遅れの13日午後0時13分に出発。折り返しのJL736便も遅延し、約6時間遅れの現地時間午後5時に出発する見込み。

 羽田線は予定どおり運航している。

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の香港線は関空から1日3往復、那覇から1往復運航し、12日と13日合わせて6便が欠航した。12日は関空発午後9時MM67便、13日は関西行き午前0時50分発MM68便と、関空発午前8時50分MM63便、関西行き午後0時40分発MM64便、那覇発午後0時55分MM963便、那覇行き午後3時35分発MM964便が対象で、計1003人に影響が出る見通し。

 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は、12日成田発午後8時55分GK23便と、折り返しとなる13日成田行き午前1時35分発GK20便が欠航。計358人に影響が出た。

 キャセイパシフィック航空は2日間で271便が欠航。12日は65便、13日は206便が欠航となり、成田や羽田、関空などの日本路線も影響が出た。また、キャセイ傘下の香港エクスプレス航空(HKE/UO)は13日に29便を欠航。福岡や長崎、中部などの日本路線に影響が出た。

 香港では、容疑者の中国移送を可能にする逃亡犯条例改正に、市民が反対。12日に空港内に座り込み抗議したことで混乱が生じ、すべての発着便が欠航となった。

関連リンク
Hong Kong International Airport [1]
全日本空輸 [2]
日本航空 [3]
ピーチ・アビエーション [4]
ジェットスター・ジャパン [5]
キャセイパシフィック航空 [6]
香港エクスプレス航空 [7]

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