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JAL、天草エア支援 共同運航でパイロット不足の運休影響軽減へ

 日本航空(JAL/JL、9201)と熊本県の天草エアライン(AHX/MZ)は5月31日、パイロット不足により運休が生じている天草エアの熊本-伊丹線で、コードシェア(共同運航)を実施すると発表した。6月1日から予約を受け付けて、8月1日からコードシェアを始め、運休による影響を抑える。

パイロット不足による運休が続く天草エアライン=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 天草エアの機材は、仏ATR社のターボプロップ機ATR42-600型機1機のみ。パイロット不足による運休が続いており、JALはこれまでも天草エアの運航便に対し、JAL便名を付与するコードシェアを実施してきたことから、支援を決めた。

 今回のコードシェアは、天草エアが運休している熊本-伊丹線が対象。JALグループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)が運航する、伊丹発熊本行きJL2385便と熊本発伊丹行きJL2386便に対し、JL2385便には天草エアの便名MZ9802便、JL2386便にはMZ9801便を付与する。

 運航スケジュールは、熊本行きが伊丹を午後0時25分に出発し、午後1時35分着。伊丹行きは午後2時10分に熊本を出発して、午後3時15分に到着する。機材はエンブラエル190(E190)型機を使用する。

 コードシェアを開始する8月1日からは、乗り継ぎしやすくするために天草エアの天草-熊本線の運航スケジュールを変更する。熊本行きMZ201便は天草を午後0時55分に出発し、午後1時15分着。天草行きMZ202便は午後2時15分に熊本を出発し、午後2時40分に到着する。

 また、パイロット不足解消に向け、JALグループで鹿児島空港を拠点とし、天草エアと同じATR42を運航する日本エアコミューター(JAC/JC)は、パイロットの短期派遣や訓練受託などを検討。この連携により、12月ごろにはパイロット不足が一部解消するものの、訓練などで計画運休が生じる可能性があるという。

運航スケジュール
JL2385/MZ9802 伊丹(12:25)→熊本(13:35)
JL2386/MZ9801 熊本(14:10)→伊丹(15:15)

MZ201 天草(12:55)→熊本(13:15)
MZ202 熊本(14:15)→天草(14:40)

関連リンク
天草エアライン [1]
採用情報 [2](天草エアライン)

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