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モーリシャス航空、南半球初のA330neo

 モーリシャス航空(MAU/MK)はエアバスA330-900型機(A330neo)の同社向け初号機(登録記号3B-NBU)を受領し、現地時間4月19日から運航を開始した。南半球の航空会社がA330neoを導入するのは初めて。

モーリシャス航空のA330-900初号機=PHOTO: F. Lancelot, Master Films/Airbus

 同社のA330-900は2クラス288席で、ビジネス28席、エコノミー260席。初号機を含め2機導入予定で、現在保有するA340-300を置き換える。いずれも航空機リース会社エアリース・コーポレーション(ALC)からのリースで導入し、2号機は数週間以内の受領を予定する。

 航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24」(flightradar24.com)によると、初便となったのは19日のポートルイス発ロンドン(ヒースロー)行きMK24便。今後はロンドン線を中心に、インドや東南アジア路線などにも投入する。

 A330-900はA330の改良型「A330neo」の1機種で、A330-300の後継機。A350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。

 主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。

 エアバスは2018年11月から、A330-900の引き渡しを開始。初号機(CS-TUB)は、ローンチオペレーターのTAPポルトガル航空(TAP/TP)が受領した。3月末現在6機引き渡し済みで、TAPが5機、エア・セネガル(SZN/HC)が1機導入している。

モーリシャス航空のA330-900初号機=PHOTO: A. Doumenjou, master films/Airbus

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