エア・ドゥ(ADO/HD)は3月15日、ボーイング767型機の5号機(登録記号JA613A)を羽田空港で公開した。年内に追加導入する2機の767-300ERの1機目で、充電用USB端子を備えた新仕様シートを同社では初採用した。
座席数は1クラス288席で、独レカロ製シートをエア・ドゥの767では初めて採用。北海道出身のテキスタイルデザイナー、岡理恵子氏がシートカバーをデザインした。コンセプトは「mori/forest」で、針葉樹林やカラマツ林をモチーフに「北海道の自然」を表現したオリジナルのもので、広くどこまでも続く北海道の森を演出している。
各席には、エア・ドゥでは初となる充電用USB端子を用意。オーディオ操作パネルはアームレスト上面に配置され、視認性や操作性が向上したという。頭上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)は従来の767と比べて容量が大きくなり、手荷物の出し入れがしやすくした。9月受領分の767-300ERも、同じ客室仕様になる。
エア・ドゥは、767-300ER(1クラス286席と289席)と767-300(同288席)を2機ずつ計4機の767を保有。追加導入分は、2機とも全日本空輸(ANA/NH)が運航していた機材で、17日から767は5機、9月以降は6機体制となる。
JA613Aの商業運航は、17日の羽田発札幌行きAD15便が初便となる予定。その後は、羽田-札幌(新千歳)線を中心に投入する。
また、3月31日から始まる夏ダイヤでは、737-700(1クラス144席)を1機退役させる。737-700は現在9機で、退役後は8機体制になる。
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