ボーイングは現地時間2月5日、超音速のビジネスジェット機「AS2」を開発する米エリオン（ネバダ州リノ）と提携すると発表した。AS2の開発に向け技術などで協力し、早期の市場投入を目指す。
ボーイングが出資するエリオンの超音速ビジネスジェットAS2（イメージ、エリオン提供）
AS2は12人乗りのビジネスジェットで、2023年に就航を予定する。速度はマッハ1.4（時速約1600キロ）で、現在のビジネスジェットよりも最大70％速く飛行できるように設計。大西洋横断飛行では、飛行時間をおよそ3時間短縮できるという。
ボーイングはAS2の開発に向け、技術や製造、飛行試験などで協力する。投資額は非公表。市場投入が実現すれば、AS2は世界初の超音速ビジネスジェット機となる。
超音速機開発では、日本航空（JAL/JL、9201）が超音速旅客機の開発に取り組む米BOOM TECHNOLOGY（ブーム・テクノロジー、本社デンバー）と業務資本提携を締結。2020年代半ば以降の超音速旅客機の実現に向け、JALは1000万ドルの資金を提供する。
関連リンク
Boeing [1]
ボーイング・ジャパン [2]
Aerion Supersonic [3]
・大西洋横断、5時間13分で最速記録 ノルウェー・エアシャトル、ニューヨーク発ロンドン行き [4]（18年1月23日）
・JAL、超音速機開発で米社と提携 20年代の実現目指す [5]（17年12月6日）
・JAXA、ソニックブーム低減試験成功 超音速試験機で世界初 [6]（15年7月28日）