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片道2時間ではもったいない快適性 特集・大韓航空A220に乗ってみた

 大韓航空(KAL/KE)が新型機エアバスA220-300型機(旧ボンバルディアCS300型機)を釜山-中部線に就航させた。同社が国際線にA220を投入するのは初めて。

 A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の新たな名称だ。今年7月に、エアバスがCシリーズの事業会社「CSALP」を買収したことで、A220に改められた。

 大韓航空でのA220の呼称は、製造国であるカナダ当局で「TCDS(TYPE OF CERTIFICATE DATA SHEET)」が改正された後、社内で変更措置を経て、正式にA220-300の名称が使えるようになるという。こうした理由から、大韓航空では当面「CS300」を使用していくそうだ。

中部から釜山へ向かうA220-300の機内でビールを乗客に手渡す大韓航空の客室乗務員=18年11月5日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

—記事の概要—
2クラス127席でゆったり
片道7時間まで飛べる

2クラス127席でゆったり

 A220は、標準座席数が100-135席クラスのA220-100と、130-160席のA220-300の2機種で構成。このうちA220-300は、2016年11月に初号機(登録番号YL-CSA)がラトビアのエア・バルティック(BTI/BT)に引き渡され、大韓航空はスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)に続き3社目の導入で、現在も運航しているのは3社のみ。大韓航空はA220-300を10機発注し、8機を受領済みで、2019年1月までには全機が揃う見込みだ。

中部空港に到着する大韓航空の釜山発KE753便のA220-300=18年11月5日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

 機体サイズは、A220-100が三菱航空機が開発中の「MRJ」よりやや大きく、A220-300は後継機が開発されないエアバスA318やボーイング737-600と、ほぼ同じサイズになる。ブラジルのエンブラエルが開発する次世代リージョナルジェット機「E2シリーズ」では、E190-E2がA220-100と、E195-E2がA220-300とおおむね同程度になる。

 私は今回、11月5日の中部空港(セントレア)発初便KE754便(A220-300、登録番号HL7200)に搭乗し、釜山へ向かった。

 A220の座席配列は、左右非対称の2-3席で1列5席。大韓航空の機体は座席数が2クラス127席で、前方5列25席がシートピッチ36インチ(91.4センチ)のプレミアムエコノミー、6列目以降の102席が31-32インチのエコノミーとなっている。

 一般的な3-3席の1列6席や2-2席の同4席の配列とは違い、2人