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仙台空港周辺、復興進むも道半ば 廃棄物処理など課題

 東日本大震災の発生から1年を迎えた3月11日の仙台空港。この地を訪れるのは震災後5回目だが、表面的には復興しつつあるかのように見える空港周辺でさえ、災害廃棄物の処理は未だ進んでいない。午前9時にJR東北本線の名取駅に到着し、空港まで2時間ほどかけて徒歩で向かった。

更地化は進むも

飲食店や食料品店、幼稚園などが入居する閖上さいかい市場=12年3月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

増田川を渡った空港周辺は更地化が進む=12年3月11日(上)と11年5月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 名取駅から取材をしながら50分ほど歩くと、閖上さいかい市場にたどり着いた。昨年10月に全線運行再開した仙台空港アクセス線の杜せきのした駅と美田園駅の間に今年2月にオープンした仮設市場だ。

 名取市と独立行政法人中小企業基盤整備機構が共同で整備し、飲食店や食料品店、幼稚園など22店舗と7つの事務所が入居する。自動車や徒歩で来店する人の姿が見られた。

 閖上さいかい市場から空港のある南へ向かうと増田川という小さな川がある。川の北側に位置する美田園駅周辺は