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ガラケーサイト、JALも12月終了 19年9カ月の歴史に幕

 日本航空(JAL/JL、9201)は、「ガラケー」と呼ばれる従来の携帯電話(フィーチャーフォン)用ウェブサイトを12月10日を最後に廃止する。スマートフォンの利用増加と、ガラケーユーザー減少によるほか、通信の安全性を確保するためとしている。1999年2月のサービス開始から、約19年9カ月で幕を閉じる。今年に入り、全日本空輸(ANA/NH)やスカイマーク(SKY/BC)もすでにガラケーサイトを廃止しており、平成の終わりが近づく2018年末をもって、ガラケーは日本の航空業界の表舞台から姿を消す。

ガラケーサイトを12月10日で終了するJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALのガラケー用サイトは、1999年2月22日にNTTドコモ(9437)の携帯電話向け情報サービス「iモード」のスタートと同時に「JAL iモード予約サービス」として開設。当初は国内線の予約や空席照会、国際線の発着案内、マイレージプログラム「JALマイレージバンク」(JMB)の会員向けマイル実績照会などから始まった。

 その後はクレジットカードによる航空券決済などにも対応。2002年2月14日からは、国際線予約も一部できるようになった。2003年7月31日からは、日本で初めて携帯電話の画面に表示される二次元バーコードを使った搭乗手続きをスタートさせた。

 現在はNTTドコモ、KDDI(au、9433)、ソフトバンクの3社に対応。auの「EZweb」とJ-PHONE(当時、現ソフトバンク)の「J-スカイ」向けサービスは2000年8月から、同年9月からはPHS(当時のDDIポケット)向けサービスを始め、当時の主要モバイル端末向けサービスが出そろった。

 JALでは、今後はスマートフォン用サイトやアプリの利用を呼びかける。国内の大手航空会社では、ANAがガラケーサイトを6月末に廃止しており、スカイマークも7月末で終了した。

セントレア、ガラケーサイト8月末終了へ [1](18年8月20日)
スカイマークもガラケーサイト終了へ 7月末で [2](18年7月5日)
ANA、ガラケーサイト6月末終了 19年4カ月で [3](18年6月9日)