- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

関空、台風21号で滑走路閉鎖 駐機エリア冠水

 9月4日に大阪湾を通過した強い台風21号の影響により、関西空港では滑走路を閉鎖している。午後7時の復旧を目指していたが、エプロン(駐機エリア)が冠水したことにより、復旧のめどが立っていない。

台風21号の影響で滑走路を閉鎖した関西空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 関空を運営する関西エアポートによると、2本の滑走路を正午から閉鎖。午後7時の復旧を目指していた。復旧は午後7時以降にずれ込む見込みで、復旧のめどは未定だという。

 その後、第1ターミナルビル側のA滑走路とエプロンのうち、ほぼ全域が冠水。1ビルの地下従業員用エリアも浸水した。1ビルのうち、旅客エリアへの浸水はなく、第2ターミナルビルとB滑走路にも影響はないという。また、午後1時30分以降、1ビルの一部で停電も発生した。

 LCC用の2ビルへ向かうバスターミナルがある商業施設「エアロプラザ」では、2階休憩スペースのガラスが破損。利用客1人が腕に軽傷を負った。

 4日午後7時までに、航空各社合わせて198便で欠航や遅延が発生。復旧がずれ込むことで、今後、欠航・遅延便が増える可能性がある。

 関空への連絡橋は午後1時20分から閉鎖となり、乗り入れる鉄道も、JRと南海電鉄ともに運休。関空と神戸空港を結ぶ高速船「ベイシャトル」は、全便が欠航となっている。

 午後2時40分ごろには、連絡橋の南側にタンカーが衝突。乗務員11人にけがはなかったが、橋脚が損傷を受けている。

 伊丹空港では、一部の施設で損傷があったものの、空港機能には大きな影響はない。神戸空港は、空港施設と機能ともに大きな影響はないという。

関連リンク
関西国際空港 [1]
台風情報 [2](気象庁)
運航の見通し [3](ANA)
運航の見通し [4](JAL)
スカイマーク [5]
運航状況 [6](スターフライヤー)
運航の見通し [7](エア・ドゥ)
ソラシド エア [8]
新着情報 [9](日本トランスオーシャン航空)
日本エアコミューター [10]
運航情報 [11](フジドリームエアラインズ)
アイベックス [12]
運航情報 [13](ピーチ・アビエーション)
ジェットスター・ジャパン [14]
バニラエア [15]
春秋航空日本 [16]

関空、14日から1タミ南側再開 10日ぶり、ピーチは全便復旧 [17](18年9月13日)
関空、再開早くても11日以降 6日も閉鎖、ピーチは関空発着全便欠航続く [18](18年9月5日)
関空、神戸空港へ高速船無料運航 孤立者を救出 [19](18年9月5日)
ピーチ、5日は関空全便欠航 乗客やA320被害なし [20](18年9月5日)
台風21号、5日は関空など100便超欠航 4日は7万5000人以上影響 [21](18年9月4日)
関空、3000人超が孤立 作業車両も冠水し再開未定、コンビニ食料尽きる [22](18年9月4日)