2015年1月の経営破綻以来、スカイマーク(SKY/BC)が初めて受領した機体が、8月15日に就航した。ボーイング737-800型機の新造機(登録番号JA73AA)で、独レカロ製の新シートを採用したほか、翼端には社内投票で選ばれたサクラの花びらが描かれるなどの特徴がみられる。
今回就航した機体は、スカイマークが2017年に3機追加発注した737-800の1機目。26機ある737-800は当面使用する予定で、追加分の3機を合わせて29機体制を2019年に構築する計画だ。
サクラの花びらが描かれた翼端のウイングレットは、これまでの機体ではハートやスペード、ひまわりなどが描かれていた。スカイマークによると、2013年以来、約5年ぶりの新機材導入となったことから、社員が愛着を持てるデザインになるよう社内公募にしたという。訪日客が増加傾向にあり、日本らしいデザインということで、サクラが選ばれた。
座席数は従来と同じ1クラス177席。シートはレカロの最新薄型シート「BL3530」を採用した。従来機も21機がレカロのシートを採用していたが、新シートは背もたれが薄型になり、シートピッチは従来と同じ31インチ(約79センチ)ながらも前後間隔が広がったことで、居住性が向上した。
従来機の一部に装備していた電源コンセントは、1列6席のうち片側3席に対して2つずつ設置。新たにスマートフォンなどの充電用にUSB端子を用意した。シートポケット付近には、タブレット端末をセットできるタブレットホルダーを設けた。
座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)は、これまでより縦長にした。従来機はキャリーバッグが横向きで4つ収納できたのに対し、今回就航した機体は縦向きで6つ積めるようになった。
本写真特集では、新シートを採用した機内を中心にJA73AAを取り上げる。
*写真は35枚(客室→ギャレー・ラバトリー→コックピット→銘板→外観の順)。