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北海道エアシステム、ATR42-600発注へ サーブ後継、20年就航

 日本航空(JAL/JL、9201)グループの北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)は現地時間7月18日、仏ATR製ターボプロップ機ATR42-600型機の発注に関する覚書(MoU)を、ファンボロー航空ショーで締結した。現在運航している3機のサーブ340Bを置き換えるもので、2020年の就航を計画している。

HACのATR42-600のイメージ(ATR提供)

 HACは3機発注予定で、このうち確定発注が2機、オプションが1機。JALグループではすでに、鹿児島空港を拠点とする日本エアコミューター(JAC/JC)がATR42-600(1クラス48席)を9機発注済みで、2017年4月に初号機が就航した。2019年までに全9機を受領する見通し。

 HACは、旧日本エアシステム(JAS、現JAL)と北海道による第3セクターとして、1997年9月30日設立。今年3月28日に就航20周年を迎えた。機材はサーブ340B(1クラス36席)が3機で、設立20周年の2017年には、就航時から使用してきたラベンダー色のシートから、足もとが広くなった革製新シートに換装している。

 HACのATR発注で、JALグループが運航するターボプロップ機は、ATRへの統一が進む。HACは現在、340Bの主要な整備をJACに委託しており、ATRも同様の態勢で運航していく。

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北海道エアシステム [1]

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