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ホンダジェット次世代機はどうなる? ビジネスジェット需要トップ10は半分カバー

 小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」が、日本国内での受注を6月6日から始めた。昨年は、カテゴリー世界最多納入となる43機を納入。日本でも個人や企業から引き合いが増える中、待望の国内販売がスタートした。

 ホンダジェットは国内84空港に乗り入れることができ、羽田や成田、関空、那覇から国内全空港へノンストップで飛ぶことができる。日本から海外へは、上海や台北などの近距離であれば届く航続距離を実現している。

ホンダジェットについて説明するホンダ エアクラフト カンパニーの藤野社長=18年6月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 海外でセールスが好調なホンダジェット。航空機開発では、次世代機というと大型化が話題にのぼることが多い。開発したホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)の藤野道格社長は、国内販売がスタートした今、どのような将来像を持っているのだろうか。

—記事の概要—
片道4時間圏へノンストップ飛行
高需要ルート、半分はカバー

片道4時間圏へノンストップ飛行

HACIが発表した「HondaJet Elite」(ホンダ提供)

 ホンダジェットは、本田技研工業(7267)の米国子会社であるHACIが開発。標準仕様で乗客5人が乗れ、パイロット1人でも運航できる。エンジンは米GEとの合弁会社GEホンダ製HF120を、ほかに類を見ない主翼上面に搭載している。これにより、小さな機体ながらも広い機内空間や静粛性、燃費性能、上昇性能などを実現した。

 アビオニクスは、ガーミンのG3000を搭載。タッチパネル式で、スマートフォンのように操作できるのが特徴だ。機内Wi-fi