国土交通省航空局(JCAB)が発表した、2017年度上半期の航空事故や重大インシデントの発生状況をまとめた「航空輸送の安全にかかわる情報の中間報告」によると、航空事故につながりかねない重大インシデントは1件、安全上のトラブルは514件だった。航空事故の発生はなかった。
—記事の概要—
・重大インシデント
・安全上のトラブル
・事業者別報告件数
・機種別報告件数
重大インシデント
重大インシデントは9月5日、日本航空(JAL/JL、9201)の羽田発ニューヨーク行きJL006便(ボーイング777-300ER型機、登録番号JA743J)で発生した。
JL006便は、羽田を定刻より1分遅れの午前10時41分に112番スポットから出発。午前11時にC滑走路(RWY34R)から離陸した際、左側の第1エンジンから出火したため、午後0時9分にA滑走路(34L)へ緊急着陸した。同13分に908番スポットに到着し、乗客233人と乗員15人(パイロット3人、客室乗務員12人)にけがはなかった。
安全上のトラブル
514件報告があった「安全上のトラブル」は、「機材不具合」が