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キャセイパシフィック航空、純損失291億円 17年1-6月期、A340退役完了

 キャセイパシフィック航空(CPA/CX)をはじめとするキャセイパシフィックグループの2017年1-6月期(上期)決算は、純損益が20億5100万香港ドル(約291億2420万円)の赤字になった。前年同期は3億5300香港ドルの黒字、2016年下期は9億2800万香港ドルの赤字で、競争激化による収益悪化が続いている。

 売上高は前年同期比0.4%増の458億5800万香港ドルで、1株あたりの損益は52.1香港セントの損失(前年同期は9.0香港セントの利益)となった。キャセイでは競争激化のほか、ヘッジによる影響を含めた燃油費の上昇、香港ドル高による外貨建て収入への悪影響、機体整備費の増加をマイナス要因として挙げている。

 機材面では、エアバスA350-900型機の受領が進む一方、A340-300が上期で全機退役した。

—記事の概要—
旅客・貨物・コスト
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路線網・機材・ラウンジ

旅客・貨物・コスト

17年1-6月期の純損失が291億円となったキャセイパシフィック航空=15年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 旅客事業の売上高は、前年同期比3.9%減の321億500万香港ドル。提供座席数は、テルアビブ線就航や既存路線の増便によ