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JAL、空港に木製車いす 18年度までに全国250台

 日本航空(JAL/JL、9201)は7月12日、福祉機器メーカーのキョウワコーポレーション(広島市)と共同開発した木製車いすを、国内空港に順次導入すると発表した。初回導入は80台で、2018年度までに約250台を配備する。

JALが導入する木製車いす=17年7月12日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

肘掛けを外した木製車いす=17年7月12日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 開発した木製車いすは、主要パーツに白樺を採用し、留め具には樹脂を使用。完全な非金属製とした。これにより、車いすを利用したまま保安検査場を通過できる。木のぬくもりとクッション性により、快適な乗り心地を実現したという。

 また肘掛けを外すことで、車いすに乗ったまま機内へ搭乗できるようにした。

 JALは2011年に、竹製車いすを羽田など一部空港に導入。当時、非金属の車いすを空港に導入した世界初の事例だった。今回、木製車いすの開発により、さらに多くの空港に配備できるようにした。

 全日本空輸(ANA/NH)は2016年4月から、羽田空港国内線第2ターミナルで、樹脂製車いすの導入を開始。空港到着時から機内まで使用でき、保安検査をそのまま通過できるようにしている。

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