- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

ジャムコ、17年3月期純利益80.4%減 18年通期は減収増益に

 航空機内装品大手のジャムコ(7408)の2017年3月期通期の連結決算は、純利益が前期(16年3月期)比80.4%減の10億1400万円となった。2018年3月期通期予想は減収増益を見込み、純利益は2017年3月期比約2.2倍の22億8000万円となる見通し。

—記事の概要—
17年3月期
18年3月期通期予想

17年3月期

新規のA350向け貨物室床下構造材は上期の損失影響が残ったジャムコ(同社サイトから)

 2017年3月期の売上高は前期比10.6%減の818億3400万円、営業利益が75.8%減の21億3200万円、経常利益が84.4%減の12億8500万円。販売費と一般管理費は、保証工事費や試験研究費の減少などで88億7000万円(前期比12億5200万円減)となった。

 円高による為替差損5億5500万円や、支払補償費1億2800万円を計上したことなどで、営業外損益は8億4600万円の損(前期は5億4700万円の損)。また、特別損益は固定資産の処分損や本社の移転費用などにより、2300万円の損(1400万円の損)となった。

 2016年6月28日付の組織再編に伴い、航空機シート等製造関連セグメントを新設。従来これを含んでいた航空機内装品等製造関連セグメントを2つに分離した。

 新規事業である航空機用シートの出荷は増加。一方、後継機777Xの開発が進んでいることで、端境期にある従来型の777向けギャレー(厨房設備)の売上は