ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)は現在、ヒースロー空港から成田と羽田の2空港に乗り入れている。BAを傘下に持つ英航空グループのインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)にはイベリア航空(IBE/IB)も所属し、2016年10月からマドリード-成田線を週3往復運航している。
これまでボーイング777-300ER型機(299席:ファースト14席、ビジネス56席、プレミアムエコノミー44席、エコノミー185席)で運航していた成田線は、2016年夏から787-9(216席:ファースト8席、ビジネス42席、プレミアムエコノミー39席、エコノミー127席)に変更し、機材を小型化。一方で777-200ER(224席:ファースト14席、ビジネス48席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー122席)で運航していた羽田線は、2016年春から777-300ERを投入し大型化している。
2017年2月にはBAとイベリア航空の日本・韓国・タイ支社長に、モラン・バージャー氏が就任。バージャー支社長はこれまで、ガーナでコマーシャル・マネージャー、インドで南アジア地区の支社長を歴任した。
日本への短期滞在経験はあるものの、勤務するのは初めて。和牛と刺身を好み、「大きな変化を楽しんでいる」と語るバージャー支社長に、日本市場など今後の展開を聞いた。
—記事の概要—
・サービス向上に4億ポンド
・羽田と成田、利用客に柔軟性
・テロ発生後、利用客増
サービス向上に4億ポンド
──BA全体で刷新したポイントは。
バージャー支社長:4億ポンド(約578億2300万円)を投資し、ビジネスクラスなどを刷新した。ビジネスクラスはマットレスをリニューアルし、ゆっくり眠れるようにした。また、すべての座席から通路に直接アクセスできるようにもした。機内食はレストラン方式で提供するようにし、利用客の好みに合わせて選べ、品質も向上させた。
ロンドンのヒースロー空港では、BA専用のチェックインエリア(First Wing)を、ターミナル5に設けた。ファーストクラス利用客とゴールドカード(ゴールド・エクゼクティブ・クラブ)保有者が利用できる。
年内に機内Wi-Fiサービスを提供する。4G並のスピードで、映画