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ピーチ、副社長に森氏 新役員体制、ANA出向者ゼロで独立性維持

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は4月13日、臨時株主総会を開き取締役と監査役を選任した。新たに執行役員としてオペレーション・総合企画統括を担当していた森健明(たけあき)氏が取締役副社長に昇格した。

新役員体制がスタートしたピーチ=17年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 また、1日付執行役員人事では、総合企画部長を務めてきた遠藤哲氏が執行役員に昇格し、経営企画室長に就任。経営企画室はこれまで経営企画部だったが、13日付で改称した。

 森副社長と遠藤氏は、ともに持株会社制へ移行前の全日本空輸(ANA/NH)出身。同社のLCC共同事業準備室からピーチの設立に携わり、ANAを退職してピーチに入社している。

 3月1日で就航5周年を迎えたピーチは、ANAホールディングス(ANAHD、9202)の持分法適用会社だったが、2月24日にANAHDが子会社化を発表。これまでの出資比率は38.7%だったが、残る株主2社から304億円で株式を取得し、67.0%に引き上げて子会社化した。

 ANAHDの片野坂真哉社長は2月24日の会見で、「役員や幹部を親会社から送り込む考えはない」とピーチ側が望まない人事は行わないとしている。

 ピーチの常勤取締役は、井上慎一CEO(最高経営責任者)と角城健次副社長、森副社長の3人。今回発表した常勤役員は、ANAHDやANAからの出向者はゼロで、役員人事の独立性は保たれた形だ。

 井上CEOは同じ会見で、マイレージ導入や予約システムの統合、ANA便とのコードシェアについては「やらない」と明言。これまで通り運航していくことを強調している。

 13日に選任した役員と1日付執行役員人事は下記の通り(役職、氏名の順で敬称略。括弧内は前職)。