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ルフトハンザ、純利益4.6%増の17億7600万ユーロ 16年通期、ストで1億支出

 ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)などルフトハンザグループの2016年12月期通期決算は、純利益が前期(15年通期)比4.6%増の17億7600万ユーロ(約2086億円)となった。ストライキの影響による支出1億ユーロを含めた調整後利払い・税引き利益(EBIT)は、3.6%減の17億5200万ユーロだった。

16年通期の純利益が4.6%増となったルフトハンザグループ=14年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 グループ全体の売上高は1.2%減の316億6000万ユーロで、このうち輸送収入は246億6100万ユーロ。ストライキの支出を含めない場合の調整後EBITは、35.7%増の22億7500万ユーロとなった。

 旅客部門の調整後EBITは、ルフトハンザ ドイツ航空が前期を2億5400万ユーロ上回る11億3500万ユーロ、スイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)は1500万ユーロ下回る4億1400万ユーロ、オーストリア航空(AUA/OS)は600万ユーロ上回る5800万ユーロとなった。

 一方、グループ傘下のLCCであるユーロウイングス(EWG/EW)の調整後EBITは、9100万ユーロの赤字。ルフトハンザによると、同社の赤字は立ち上げに伴う経費やその他経常外費用が大半を占めているという。

 ルフトハンザグループは、財務報告を今年からルフトハンザ ドイツ航空などネットワーク航空会社(フルサービス航空会社)と、ポイント・トゥ・ポイント型の航空会社、航空サービスに再編する方針。ネットワーク航空会社とポイント・トゥ・ポイント型航空会社は、燃油価格と為替変動の影響を除いたユニットコストが、ほぼ2016年並みに低下すると予想している。ユニットコストの低下は、燃料費増と為替変動の影響を除いたユニットレベニューの低下による影響の大半をカバーするとみているが、完全に打ち消すことはできないとの見方を示した。

 2017年のグループ全体の調整後EBITは、前年をやや下回ると予測している。

関連リンク
Lufthansa Group [1]
ルフトハンザ ドイツ航空 [2]
オーストリア航空 [3]
スイス インターナショナル エアラインズ [4]
Eurowings [5]

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