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スカイマーク、A380はニューヨークから投入 仙台は13年度半ば就航

 スカイマーク(SKY、9204)の西久保愼一社長は11月9日、12年9月中間決算(4-9月期)の説明会で、2014年にエアバスA380型機を用いて参入を計画している初の国際線について、ニューヨークのJFK空港への就航に向けて準備を進めていることを明らかにした。

スカイマークの塗装が施されたA380の模型と西久保社長(右)=11年6月 PHOTO: Sylvain Ramadier/Airbus

 西久保社長は「第一候補はニューヨーク路線で動いている。(当初予定の)ロンドン路線はヨーロッパの景気が好ましくないので、その次くらいにしようと考えている」と計画を変更した理由を述べた。JFKは混雑空港だが、スロット(発着枠)よりもA380に対応したゲートを確保できるかが課題であるとして、交渉を進めているという。ロードファクター(有償座席利用率、L/F)については、「通年で60%を維持すればやっていける」と見通しを示した。

 一方、国内線については13年度半ばに仙台空港へ就航予定と説明。「成田と同じような路線を考えている。札幌や沖縄、福岡などが候補」(西久保社長)と述べ、未就航地域の東北への就航を実現する構え。同じく未就航の四国についても、高松空港を念頭に検討を進めているという。

 現在検討が進められている羽田空港の国内線スロット配分では、SKYなど新規航空会社への優先配分が廃止される見通しだ。この影響について西久保社長に尋ねると、「(配分は)だいたい4枠か5枠くらいになるのでは」と応じた。「幹線は(14年からエアバスの)A330を入れていくので提供座席数が1.8倍くらいになり、枠を10枠くらいもらうのに匹敵する」として、今回想定しているスロット数が配分されれば、適正な提供座席数を確保できるとの見解を述べた。

 ユニットコスト(CASK)は12年9月で8円を切る7.69円を達成。7円を切る見込みがあるかを当紙が尋ねると「これ以上下げると間違いなくサービスも落ちる。地上で120円の飲み物を機内では100円で売っている。タイムリーで好感が持てるサービスを目指している」とし、「これより下げて簡素化しても、日本ではそこまでのサービスはそぐわないのでは。今ぐらいのユニットコストで、今ぐらいのサービスを続けていくのが落ち着きどころではないか」とし、過度なユニットコスト削減は行わない考えを示した。

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