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ジェットスター上海線、就航見通し立たず 浦東空港の混雑で

 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の片岡優会長は2月8日、1月に就航予定だった成田-上海線について、運航開始の見通しが立っていないことを明らかにした。就航先である上海・浦東空港の混雑により定時運航率が改善しないことから、中国の航空当局であるCAAC(中国民用航空局)が受け入れを停止していることによるもの。

上海就航の見通しが立たないジェットスター・ジャパン=14年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 片岡会長は、浦東空港の定時運航率について「2016年12月までの実績では変わっていない」とし、「1月と2月で改善すれば、3月から就航許可が下りるかもしれない」としたものの、現段階では受け入れ再開の見込みが立っていないという。

 浦東空港の定時運航率が改善しないことを受け、CAACは同空港への2016年冬ダイヤでの新規就航路線を一時停止している。

 片岡会長は「目標としては(当初予定していた)冬ダイヤでの就航だった」と述べ、「中国の関係省庁と調整している」と続けた。さらに「認可に関連する書類も用意しているし、発着枠も確保している。お客さまにもたくさんご予約いただいた」とし、早急な就航許可を求めた。

 同社は1月23日から、成田-上海線を週4往復で運航する予定だった。

 上海へはピーチ・アビエーション(APJ/MM)が2016年11月に、国内LCCでは初めて就航。羽田と関西から浦東空港へ乗り入れている。

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