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エアアジアX、関空からハワイ夏就航 大手は新仕様機で対抗

 エアアジアX(XAX/D7)は、夏から関西空港経由のクアラルンプール-ホノルル線を開設する。日本からの以遠権を用いるもので、2月10日にエアアジアグループのトニー・フェルナンデスCEO(最高経営責任者)が来日し、正式発表する。

*正式発表の記事はこちら [1]
*初便の記事はこちら [2]

関空からホノルルへ就航するエアアジアX=16年8月 PHOTO: Yuya SHINO/Aviation Wire

 日本とマレーシアは、2011年2月にオープンスカイ(航空輸送の自由化)に合意。2013年からは、首都圏空港(羽田・成田)以外の空港について、以遠権が自由化された。エアアジアXの場合、現在週10往復運航しているクアラルンプールー関西線を以遠権により延伸し、ホノルルへ週4往復乗り入れる計画だ。

 機材は現在と同様、エアバスA330-300型機(377席:プレミアム・フラットベッド12席、エコノミー365席)となる見込み。

 エアアジアXは2015年4月、米国運輸省(DOT)に関西ーホノルル線の就航を申請。今年1月24日にFAA(米国連邦航空局)から承認を得たと発表した。マレーシア国民の約6割がイスラム教徒であることから、米国当局に安全対策を証明することに時間がかかったようだ。

1月から関西−ホノルル線に新仕様機スカイスイート777を投入しているJAL=17年1月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エアアジアXが計画通り運航を開始すると、関空からのLCCによるハワイ就航は初めて。早ければ6月にも就航する見込みで、運賃は大手と比べて3割以上安い価格を目指す。

 関空からのハワイ路線は、日本航空(JAL/JL、9201)とハワイアン航空(HAL/HA)、デルタ航空(DAL/DL)がホノルル線を各社1日1往復運航。JALは1月9日からビジネスクラスに新シートを導入した国際線用ボーイング777-200ER型機の新仕様機「スカイスイート777」を投入しており、ハワイアン航空も3月から新仕様のエアバスA330-200型機を就航させる。

 低価格を売りにするエアアジアXがホノルル線を開設することで、関空からハワイへの選択肢が広がりそうだ。

関連リンク
エアアジア [3]
関西国際空港 [4]

初便
エアアジアX、関空-ホノルル就航 初のLCCハワイ直行便 [2](17年6月29日)

関西−ホノルル線
ハワイアン航空、関空にビジネス新シート 3月から、羽田にも [5](17年2月1日)
JAL、関空-ホノルル線にスカイスイート777就航 ビジネスはフルフラットに [6](17年1月10日)
LCCで関空ーハワイ実現へ 広がる中長距離便 [7](15年7月11日)

エアアジア
エアアジア・ジャパン、就航時期未定に 安全体制構築で [8](17年1月30日)
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「ブランド浸透が必要」札幌就航のエアアジアX イスマイルCEO代行に聞く [10](15年7月28日)