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ANAの16年4-12月期、営業益と経常益が過去最高 通期予想は据え置き

 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が1月27日に発表した2016年4-12月期(第3四半期)連結決算は、純利益が前年同期比18.0%増の865億6200万円だった。通期見通しは従来予想を据え置いた。

 売上高は2.7%減の1兆3317億7700万円、営業利益は11.5%増の1302億2500万円、経常利益は10.7%増の1242億2700万円で減収増益。営業益と経常益は、4-12月期として過去最高を記録した。

 営業費用は4.1%減の1兆2015億円。営業利益率は9.8%(1.2ポイント上昇)となった。航空事業の営業費用のうち、燃油費・燃料税は円高と市況下落により17.8%減の2042億円に抑えられ、人件費は2.9%増の1374億円だった。

—記事の概要—
・国際線
・国内線
・為替と燃油
・通期見通し据置

国際線

16年4-12月期決算で純利益が前年同期比18.0%増となったANAホールディングス=16年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 国際線の旅客収入は0.7%減の3884億円。旅客数は11.5%増の675万1000人、ロードファクター(座席利用率、L/F)は0.8ポイント上昇し75.6%、旅客単価は燃油サーチャージの引き下げに伴い、11.0%減の5万7531円となった。

 欧米やアジア路線のビジネス渡航需要や、訪日客は堅調に推移した。一方、円高による外貨建て収入の円換算額が