約2年半で全77機の改修を終えた、日本航空(JAL/JL、9201)の国内線新仕様機「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」。11月25日に就航したボーイング737-800型機(登録番号JA345J)が、改修最終号機となった。
スカイネクストは、全クラスに本革シートを導入。上級席「クラスJ」は、既存シートの表面素材を布から本革に張り替え、クッションを新調することで新シートとした。一方、普通席は背もたれを従来と比べて薄くした新型シートに入れ替えた。
座席数は2クラス165席で、クラスJが20席、普通席が145席。クラスJは左2席-右3席の1列5席、普通席は左右3席ずつの1列6席配列とした。新シートと共に機内照明をLED化し、無線LANによる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」を提供している。
改修最終号機となったJA345Jの就航により、JAL本体が運航する国内線は、全機でスカイWi-Fiが使えるようになった。
今回就航したJA345Jは、2012年6月7日に引き渡された機体。改修作業は那覇空港内にある、日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の格納庫で改修した。
本写真特集の前編 [1]に載せたクラスJや普通席の本革シートが並ぶ客室とは対象的に、今回の後編で取り上げるコックピットやギャレー(厨房設備)、ラバトリー(化粧室)には大きな変更はない。
ギャレーは前後2カ所、ラバトリーは前方1カ所、後方2カ所の計3カ所。コックピットには液晶モニターが並び、かつての737にあった天測窓の場所はくぼみとなっている。
JA345Jの改修後初便は、25日の那覇発羽田行きの臨時便JL996便。那覇を午前11時37分に出発し、定刻の午後1時45分に羽田へ到着した。後編ではコックピットなどのほか、出発から離陸までの様子も取り上げる。
*写真は46枚(コックピット→機体前方→機体後方→機体外観→初便出発)
*前編はこちら [1]。
コックピット