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アシアナ機の広島事故、経路より低い進入原因 韓国当局に勧告

 1年半前の2015年4月、韓国のアシアナ航空(AAR/OZ)のソウル発広島行きOZ162便(エアバスA320型機、登録番号HL7762)が、広島空港への着陸時に起こした滑走路を逸脱する事故について、国土交通省の運輸安全委員会(JTSB)は11月24日、機体が所定の進入経路より低く進入(アンダーシュート)したことによるものと結論付けた。JTSBは韓国の国土交通部に対し、アシアナ航空の運航乗務員の訓練を再検討し、規定を遵守するよう勧告した。

事故の概要図(JTSBの資料から)

—記事の概要—
ゴーアラウンド宣言後、3秒で衝突
機長の規程不遵守原因
事故後5カ月で完全復旧

ゴーアラウンド宣言後、3秒で衝突

広島空港で撤去の事前作業が進むアシアナ航空の事故機=15年4月25日午後 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 事故は2015年4月14日午後8時5分に発生。同機が広島空港の滑走路(RWY28)に着陸する際、アンダーシュートとなったため、機長がゴーアラウンド(着陸復行)を実施した。

 機長は午後8時5分11秒、「滑走路が見えない。ゴーアラウンドする」と宣言。3秒後に滑走路西側に設置するILS(計器着陸装置)に衝突し、