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【スクープ】ANA、A380を成田投入へ 羽田就航見送り、ホノルル線

 全日本空輸(ANA/NH)などを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、2019年春の導入を目指す総2階建ての超大型機エアバスA380型機を、成田-ホノルル線に投入する方針を固めたことが、Aviation Wireの取材でわかった。今年1月のA380導入発表では、首都圏発着のホノルル線としていたが、競争環境などを勘案して成田へ就航させる。

 ANAHDは、A380の新造機を3機導入。エンジンはロールス・ロイス製トレント900を選定した。富裕層にも人気の高いハワイへの観光需要を狙うため、ファーストクラスを設定する計画で、成田を夜出発してホノルルへ昼前に到着する便に投入する。ANAグループは、日本で初めてA380を運航する航空会社となる。

 すでにANAでは、A380の機体デザインを募集するコンテストを開催している。

*成田就航とデザインを正式発表しました(関連記事 [1])。

ANAが成田-ホノルル線に投入するA380=16年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
1便の座席数2倍
A380の羽田解禁ならず

1便の座席数2倍

 ANAは10月30日に始まる冬ダイヤから、米国へ昼間時間帯に就航する発着枠5枠(往復)のうち、3枠が配分された。新設した深夜早朝帯の1枠もANAに配分され、6枠ある米国路線の発着枠はANAが4枠、日本航空(JAL/JL、9201)には2枠が配分された。

 これにより、ANAは現在深夜便のホノルル線を昼間帯へ移す。このほかにニューヨーク、シカゴが昼間帯へ新たに就航し、既存の深夜便であるロサンゼルス線は同時間帯に残す。

 一方、JALは現在深夜便で運航しているサンフランシスコ線とホノルル線を、昼間帯へ移行。深夜早朝枠の配分がないことから、深夜便はゼロになる。また、新規路線に対する国の監視が終わる2017年4月以降は、ニューヨーク線を成田から羽田へ移す可能性が極めて高く、この際にホノルル線の発着枠を活用するとみられる。

 ANAHDがA380を導入する背景