- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

日本初の777、ANA初号機が運航終える JA8197退役

 日本初のボーイング777となった全日本空輸(ANA/NH)の777-200初号機(登録番号JA8197)が8月15日、最後の商業運航を終えた。

日本初の777であるANAの777初号機JA8197の羽田着最終便となったNH70便=16年8月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 最終運航を迎えた初号機は、1995年10月4日にANAへ引き渡され、同年12月23日の羽田-伊丹線が初便となった。就航当時は垂直尾翼に「777」と大きく描かれ、最新鋭機であることをアピールしていた。

 ANAが運航する777は、777-200が14機(初号機除く)、777-200の航続距離延長型となる777-200ERが12機、長胴型の777-300が7機、777-300の航続距離延長型777-300ERが22機の計57機。次世代機777Xは20機を発注している。

 777-200は16機運航していたが、5月24日に初の退役機となる3号機(登録番号JA8199)が、羽田空港から売却先の米国へ旅立った。最終フライトを迎えた初号機は、ANAの777では2機目の退役。機材変更が生じない限り、15日の羽田発伊丹行きNH41便が最終便となる見通し。

 初号機の羽田着最終便は、札幌午後4時46分発の羽田行きNH70便で、午後6時21分に59番スポットへ到着。羽田発最終となったNH41便は、乗客355人(幼児3人含む)と乗員11人を乗せて羽田を午後7時21分に出発し、伊丹には午後8時31分に到着した。

*8月22日に売却先へ向けて離日しました。記事はこちら [1]
*特集を後日掲載します。
・JA8197の機内特集はこちら [2]

羽田を離陸するANAの777初号機JA8197=16年8月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

59番スポットへ向かう羽田着最終便となったNH70便のJA8197=16年8月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田の59番スポットへ到着したNH70便のJA8197=16年8月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
全日本空輸 [3]

写真特集・日本初の777、ANA初号機JA8197
機内編 405席の大型国内線機材 [2](16年8月30日)

初号機JA8197、売却先へ
日本初の777、台風後の羽田から売却先へ ANA初号機JA8197 [1](16年8月22日)

初の退役機JA8199
ANAの777、初の退役 月夜に離日 [4](16年5月24日)

特集・777就航20周年
・前編 ANAの777、寡黙に飛び続けて20年 [5](15年12月29日)
・後編 ANA機長「運航環境が追いついてきた」 [6](15年12月30日)

写真特集・ANA新仕様777-300ERができるまで
・機内編 個室感と開放感を両立したビジネスクラス [7](15年3月24日)
・アモイ編 4年がかり最後の改修機 [8](15年3月22日)