企業 — 2016年5月30日 07:40 JST

島津製作所、燃料電池内の酸素濃度測定器

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 島津製作所(7701)は、燃料電池内部の酸素濃度を深さ方向にリアルタイムで把握出来る「FC-3Dモニタ FCM-3D-Oxy」をこのほど発売した。

島津製作所のFC-3Dモニター「FCM-3D-Oxy」(同社提供)

 固体高分子形燃料電池のガス拡散層内の酸素濃度を、リアルタイムに測定できる。同社によると、こうした測定が出来る世界初の装置だという。価格は3000万円。

 同社の従来機で測定できるのはガス拡散層の表面までだったが、新製品では深さ方向に測定できるようにした。燃料電池自動車をはじめとする自動車分野への応用や、家庭用燃料電池として普及が期待される固体高分子形燃料電池(PEFC)内の酸素濃度をリアルタイムで測定できる。

 同製品は、山梨大学をプロジェクトリーダーとして3大学3企業(山梨大学・島津製作所・早稲田大学・慶應義塾大学・みずほ情報総研・パナソニック)が参画したJST(科学技術振興機構)の「先端計測分析技術・機器開発」プログラムの開発課題「燃料電池内3次元反応分布可視化装置の開発」による成果を基に、島津製作所が製品化した。

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FC-3Dモニタ FCM-3D-Oxy(島津製作所)

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