エアライン, ボーイング, 機体 — 2016年3月22日 21:30 JST

JAL、777-200ERに新ビジネスクラス 新設計のヘリンボーン配列、7月就航

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 日本航空(JAL/JL、9201)は3月22日、国際線中距離路線用のボーイング777-200ER型機を新仕様「スカイスイート777」に改修すると発表した。ビジネスクラスに新設計のフルフラットシートを導入し、7月から羽田-バンコク線を皮切りに就航する。

*新仕様機の機内写真はこちら
*ビジネスクラスの写真特集はこちら

JALが777-200ERの新仕様機に導入するビジネスクラス「スカイスイートIII」(同社提供)

 改修対象は全11機。座席数は3クラス236席で、ビジネスクラス「スカイスイートIII」が42席、プレミアムエコノミー「スカイプレミアム」が40席、エコノミー「スカイワイダー」が154席とした。現行の3クラス仕様機の245席と比べると総座席数は9席少なく、ビジネスを14席減らし、エコノミーを5席増やした。

—記事の概要—
ビジネスクラス
プレミアムエコノミー
エコノミー
IFE・照明

 7月に投入する羽田-バンコク線を皮切りに、羽田-シンガポール線、今冬からホノルル路線へ拡大していく。

ビジネスクラス

 ビジネスクラスは、横1列4席の1-2-1席配列。777-200ER用に新設計されたフルフラットシートを斜めに配置するヘリンボーン配列で、全席から通路へアクセスできる。ベッドポジションでは、足もとまで十分なスペースを確保したという。

フルフラットシートを採用した777-200ER新仕様機のビジネスクラス「スカイスイートIII」(JAL提供)

ヘリンボーン配列を採用した777-200ER新仕様機のビジネスクラス「スカイスイートIII」(JAL提供)

 通路側用に小物入れのある可動式アームレストを開発し、中央2席の間には可動式のプライバシーパーティションを設けた。各席ごとのプライバシーを確保するとともに、隣席の同行者と会話が出来る構造を採り入れた。

 個人モニターは、現行仕様機が9インチから10.4インチであるのに対し、17インチに大型化。パソコンで作業しやすい収納式大型ダイニングテーブルや、身の回り品を収納できるスペース、パソコン用電源、スマートフォンの充電などに使えるUSBポート、4段階の調節が出来るLEDライトを装備する。

 ベッド長は最大約198センチ、ベッド幅は同74センチ、アームレスト間のシート幅は約51-52センチとなっている。

 また、ビジネスクラスのラバトリー(洗面所)には、温水洗浄便座「ウォシュレット」を設置する。

プレミアムエコノミー

777-300ERのプレミアムエコノミー=12年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 プレミアムエコノミークラスは、横1列8席の2-4-2配列。基本的なデザインや機能は、既存の長距離線用777-300ERの「スカイスイート777」や、787-8と787-9の「スカイスイート787」に導入したシートと同一で、前席の背もたれが倒れてこない「フィックスド・バック構造」を採用している。

 シートピッチは約107センチ(42インチ)で、アームレスト間のシート幅は約48センチ(19インチ)、個人モニターは12.1インチ(最前列のみ10.6インチ)となる。初期のビジネスクラスのようなシートピッチやシート幅にしたという。

 座席間にはプライバシー性を高めるディバイダーを設け、 ペットボトルホルダーやカップホルダー、大型テーブル、パソコン用電源、USBポートなどを設置。個人モニターはタッチパネル式を採用している。

エコノミー

777-300ERのエコノミー=12年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エコノミークラスは、横1列9席の3-4-2配列。2人から4人連れの乗客が並んで座れる。シートは既存のスカイスイート777や、767-300ERの「スカイスイート767」と同じシートを採用した。

 シートピッチを現行機の約79センチ(31インチ)から、約84-86センチ(33-34インチ)へ拡大。シートを薄型化したことで、足もとのスペースを最大約10センチ広げた。シート幅も現行より約2センチ拡大している。

 タッチパネル式個人モニターは10.6インチで、小物入れやパソコン電源、USBポートを装備している。
 

スカイスイート777のシートマップ(JAL提供)

IFE・照明

多彩なライティングが出来るLED照明(写真はスカイスイート787)=14年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 IFE(機内エンターテインメントシステム)は、スカイスイート787と同じ最新の「MAGIC-VI」を導入。映画やビデオ、音楽など300以上のプログラムが楽しめる。また、モニターに触れた状態で指を滑らせる「スワイプ操作」に対応している。

 既存のスカイスイート777やスカイスイート767、一部のスカイスイート787で導入済みの、無線LANによる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」も提供。米パナソニックアビオニクス製の航空機内インターネット接続サービス「eXConnect」を採用する。

 室内照明は787と同様LEDを採用し、日本の四季を表現しつつ、睡眠や目覚めが快適な照明を設定できるようにする。

 JALでは、2013年1月9日に国際線用新仕様機の1機種目となる777-300ERのスカイスイート777が就航。その後、2013年12月1日から767-300ERのスカイスイート767、2014年12月1日から787-8のスカイスイート787、2015年7月1日から787-9のスカイスイート787が、それぞれ就航している。

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