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三菱航空機、米国にMRJ飛行試験施設 16年4月1日付機構改革

 リージョナルジェット機「MRJ」を開発中の三菱航空機は3月7日、機構改革を実施すると発表した。4月1日付で米国に飛行試験施設を新設し、年内をめどに米国内で開始する飛行試験に備える。また、同日付で役員人事を発令する。

日米3拠点体制で開発を進めるMRJ=15年11月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 品質保証部門では、品質保証本部を廃止し、新設する飛行安全推進室と品質保証統括室に機能を分離する。品質保証業務を試験と機体に分離することで、最適運営体制を確立する。

 技術部門では、子会社の米国三菱航空機傘下に「モーゼスレイクフライトテストセンター」(米・ワシントン州)を新設。ワシントン州・シアトルの開発拠点「シアトル・エンジニアリング・センター」(SEC)とあわせ、日米3拠点体制を構築する。

 また、技術本部から開発保証本部を分離させ、新設する型式証明統括室に統合。機体統合や重量管理などを担う第1設計部を、新設するMRJ70推進室と機体設計部、装備設計部に機能を分離する。地上試験や飛行試験などを担う試験管理室を技術本部から分離し、社長直轄とする。

 コーポレート部門では、コーポレート本部を廃止し、新設する経営企画室に機能を移管。人事やIT、経理、広報部門は三菱重工業(7011)のシェアドサービスを活用する。三菱航空機と三菱重工で重複している業務内容を一本化することで、業務の効率化を図り、現在のスタッフは三菱重工に移籍する。

 4月1日付の役員人事異動は下記の通り(新職・現職・氏名の順で、氏名は敬称略)。