企業, 業績, 機体 — 2016年2月15日 07:00 JST

IHI、15年4-12月期純損失342億円 通期予想は下方修正

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 IHI(7013)の2015年4-12月期(第3四半期)の連結決算は、純損益が342億8500万円の赤字(前年同期は268億9000万円の黒字)だった。売上高は1兆581億9500万円(前年同期比8.6%増)、営業損益は55億5000万円の黒字(87.8%減)、経常損益は19億5100万円の黒字(95.7%減)と増収減益になった。2016年3月期通期の連結業績見通しは、下方修正した。

—記事の概要—
航空・宇宙・防衛事業
16年3月期通期予想

航空・宇宙・防衛事業

民間航空機用エンジンの採算を改善したIHI=15年9月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 セグメント別のうち航空・宇宙・防衛事業は、売上高が3346億円(前年同期比482億円増)、営業利益は434億円(124億円増)だった。

 売上高は円安の影響などで民間航空機用エンジンが増加したことや、防衛機器システムで艦艇用ガスタービンの引き渡しがあったことなどにより、前年同期に比べ増収となった。営業利益は、ボーイング777の後継機「777X」向けGE製エンジン「GE9X」の開発費増加などがあったが、増収効果と民間航空機用エンジンの採算改善で、前年同期比で増益になった。

 民間航空機用エンジンの販売台数は、前年同期比89基減の957基で、通期は1380基(前年同期比28基増)を見込む。

 また、IHIが参画するエンジンの2015年4-12月期までの累計販売台数は、エアバスA320ファミリー向けのIAE(インターナショナル・エアロ・エンジンズ)製V2500が6801基、777向けのGE製GE90が2211基、エンブラエル170(E170)などリージョナルジェット機向けのGE製CF34が4394基、787と747-8向けのGE製GEnxが966基で、合計1万4372基となった。

16年3月期通期予想

 2016年3月期の通期業績見通しは、前回2015年11月4日の発表から下方修正。売上高は前回予想を300億円下回る1兆5500億円(15年3月期比6.5%増)、営業損益は250億円下回る250億円の黒字(60.5%減)、経常損益は230億円下回る150億円の黒字(73.5%減)、純損益は480億円下回る300億円の赤字(15年3月期は90億8200万円の黒字)と予測している。

 売上高は、原油安の影響による海外向けガスプロセス案件などの受注期ずれや、一部工事の工程進捗遅れなどが影響。資源・エネルギー・環境事業が計画を下回る見通しであること引き下げ要因となった。

 営業損益は、工事の採算悪化が続いているF-LNG・海洋構造物事業で、さらなる採算悪化が見込まれることに加え、製作中のボイラー工事の一部に溶接部位の不適合が発生。補修費用が見込まれることから引き下げた。

 純損益はボイラー工事問題のほか、前年度に発生したトルコ イズミット湾横断橋建設工事の足場落下事故などによる、工事遅延で請求される可能性がある賠償費用を特別損失として計上したことが、下方修正の要因になった。

 年間配当予想は、前回5月8日発表の1株6円を同3円に引き下げた。中間配当1株3円の実績に対して、期末配当は無配が見込まれるため。

 航空・宇宙・防衛事業の通期見通しは、売上高は前回予想を据え置く4900億円で、営業利益は20億円引き上げて490億円を見込む。営業益の引き上げ要因は、為替影響と販管費減少としている。

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