- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

ANAHD片野坂社長、A380「500から600席で」

 ANAホールディングス(9202)の片野坂真哉社長は2月2日、2019年春に導入を予定しているエアバスA380型機について、総座席数を500席から600席の間で設定する方針を示した。

ANHDが導入を決定したA380=14年7月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 片野坂社長は「500席以上を設定しても、シートピッチなどに影響はない」と述べた。

 ANAHDは1月29日に発表した中期経営計画で、A380の新造機3機の導入を正式発表。成田と羽田を発着するホノルル線へ、2019年春の導入を目指す。ファーストクラスを設け、富裕層の取り込みを狙う。

 中期経営計画を説明した際、同社グループ経営戦略室長の長峯豊之・取締役執行役員は、ファーストクラスの設定は決定しているものの、そのほかのクラス編成や座席数などは未定としていた。

 東京-ホノルル線は、競合の日本航空(JAL/JL、9201)が1日4往復に対し、ANAは3往復。JALの牙城であるハワイに500席以上の機材を導入することで、勝負に出る。

 世界最大のA380運航会社である中東のエミレーツ航空(UAE/EK)では、3クラス489席(ファースト14席、ビジネス76席、エコノミー399席)、2クラス615席(ビジネス58席、エコノミー557席)の機材を運航している。

関連リンク
ANAホールディングス [1]
全日本空輸 [2]

ANAのA380
ANA、A380にファーストクラス 成田・羽田19年春就航へ [3](16年1月30日)
ANA、A380を3機正式発注 ホノルル線に18年度以降 [4](16年1月29日)
なぜANAはハワイにA380を導入するのか 特集・A380はゲームチェンジャーか [5](16年1月5日)
ANAがA380導入!? 特集・スカイマーク”官邸主導”再建(後編) [6](15年8月6日)
[雑誌]「難物旅客機を導入する ANAの危うい皮算用」週刊東洋経済16年1月30日号 [7](16年1月25日)

エミレーツ航空のA380
エミレーツ航空、615席仕様のA380 ドバイ航空ショーで初公開 [8](15年11月10日)
超豪華エミレーツ航空のA380、シャワーも使えるファーストクラス [9](12年7月3日)
エミレーツ航空のエコノミー、シート幅はプレエコ並み [10](12年7月16日)