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ANA、フラワージェットで東北支援 2020年まで737に

 全日本空輸(ANA/NH)は2月2日、東日本大震災からの復興支援として、東北の花々をあしらった特別塗装機「東北FLOWER JET(フラワージェット)」を運航すると発表した。5月14日からの伊丹発福島行きで運航を開始し、2020年までの5年間、国内線に導入する。

東北FLOWER JETのイメージイラストを持つANAの篠辺修社長(左)と客室乗務員=16年2月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ボーイング737-800型機(登録番号未定)1機に導入。今春をめどに伊丹でデカール作業を開始し、1週間から2週間で完成させる。機体デザインは「震災を風化させない」「東北の“元気と感謝”を全国に届けたい」をコンセプトにし、青森県のバラや宮城県のカーネーション、福島県のヒマワリなど、東北6県に咲く花々をあしらう。花々の写真は福島出身の写真家、野口勝宏さんらが協力した。

 ANAでは、グループ社員の自発的提案活動を「ANAバーチャルハリウッド」と名付けている。フラワージェットの導入も福島空港のANA社員の提案で決定した。

 ANAグループは震災以降、宮城・南三陸町で仮設住宅へのお湯の提供や仙台空港周辺の海岸林再生、福島空港の滑走路横の斜面にヒマワリを植えるなど、復興支援に向けた支援活動を展開してきた。2020年までの5年間は、被災地の人口減少や記憶の風化を抑制し、地方創生での地域支援など、ビジネス面での連携も強化する。

*福島への初便到着の様子はこちら [1]
*お披露目の様子はこちら [2]
*デカール貼りの様子はこちら [3]

東北FLOWER JETのイメージとデザインに使用した花の生息地(ANA提供)

関連リンク
全日本空輸 [4]

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