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キャセイパシフィック航空のA350、関空就航へ

 キャセイパシフィック航空(CPA/CX)は1月29日、2016年上期に受領を予定しているエアバスA350-900型機を、日本に就航させる意向を明らかにした。関西便から導入する。投入時期は未定。都内でAviation Wireの質問に答えた。

製造が進むキャセイパシフィック航空向け初号機のA350-900=15年6月 PHOTO: P.Pigeyre, Master Films/Airbus

A350での日本乗り入れを明らかにしたキャセイパシフィック航空のクラレンス・タイ日本支社長=16年1月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 同社のクラレンス・タイ日本支社長は、同社が長距離用で導入するA350 XWBを「長距離用の航空機は、中長距離を7割、近距離を3割飛行させると良いと聞いている」と述べ、日本へ就航させるとした。その上で整備士4人を関空に配置。「日本への初便は関空になる」との見通しを明らかにした。

 キャセイパシフィック航空はA350-900を22機、長胴型のA350-1000を26機、計48機を発注している。初号機の引き渡しは2016年上期となる見込みで、年内は12機、2017年には10機の受領を予定している。A350-1000は2018年以降の受領となる見込み。

 同社はA350 XWBを、現地時間9月2日に開設する香港-ロンドン・ガトウィック線など、長距離線に導入する。

 A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。

 アジアではチャイナエアラインほか、シンガポール航空(SIA/SQ)やキャセイパシフィック航空(CPA/CX)、タイ国際航空(THA/TG)など計11社が導入する。

関連リンク
キャセイパシフィック航空 [1]

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