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イベリア航空、17年ぶり日本再就航へ 10月から成田-マドリード

 イベリア航空(IBE/IB)は日本時間1月19日、マドリード-成田線の運航を再開すると発表した。現地時間10月18日から、週3往復で再就航する。同路線の運航は1998年11月以来、17年11カ月ぶり。同社唯一のアジア路線となる。

17年11カ月ぶりに成田に乗り入れるイベリア航空(エアバス提供)

 運航機材はエアバスA330-200型機(288席:ビジネス19席、エコノミー269席)を使用する。マドリード発は火曜と金曜、日曜、成田発は月曜と水曜、土曜に運航する。

 マドリード発のIB6801便は午後1時20分に出発し、成田着は翌日午前9時35分。折り返しのIB6800便は成田を午前11時20分に出発し、マドリードには午後6時20分に到着する。欧州で夏時間が終了する10月30日以降は、マドリード発着が1時間早まる。成田の発着は変更ない。

 同社ではマドリード以遠はスペインのほか、欧州やアフリカ、中南米への乗り継ぎ需要を見込む。

 イベリア航空は1927年設立。現在はマドリードを拠点にスペイン国内や欧州、北中南米、モロッコやアルジェリアなど、マグレブ諸国を中心としたアフリカに乗り入れている。

 現在は英航空グループのインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)に所属。同グループ傘下にはイベリア航空のほか、ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA、英)とエアリンガス(EIN/EN、アイルランド)、LCCのブエリング航空(VLG/VY、スペイン)の計4社がある。航空連合は、日本航空(JAL/JL、9201)やブリティッシュ・エアウェイズなどが加盟するワンワールド・アライアンス。

 日本には1986年5月、マドリード-成田線を開設し乗り入れ開始。1998年11月の撤退まで、12年6カ月運航していた。

 日系の航空会社は、日本からスペインへの直行便を運航していない。コードシェア(共同運航)の場合、JALの成田-アムステルダム線を利用し、アムステルダムからはイベリア航空が運航するマドリード便に、JALの便名を割り振っていた。

 JALは2010年9月29日、成田-アムステルダム線から撤退している。

運航スケジュール
10月18日から29日まで
IB6801 マドリード(13:20)→成田(翌日09:35)運航日:火金日
IB6800 成田(11:20)→マドリード(18:20)運航日:月水土

10月30日以降
IB6801 マドリード(12:20)→成田(翌日09:35)運航日:火金日
IB6800 成田(11:20)→マドリード(17:20)運航日:月水土

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