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エアバス、A330neo初号機の製造開始

 エアバスは現地時間9月7日、A330型機の改良型A330neoの製造を開始したと発表した。仏トゥールーズとナントの工場で最初の「メタルカット」が行われ、エンジンパイロンの加工や中央翼の製造も始まった。

A330neoのパイロン最初のメタルカットを行うエアバスの作業員=PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 A330neoは、A330-800neo(3クラス257席)とA330-900neo(同287席)の2機種で構成。初号機の引き渡しは2017年10-12月期(第4四半期)の予定で、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000を搭載する。空力性能を強化するとともに、客室装備も最新鋭機A350 XWBと同等に改良。座席あたりの燃費を14%削減し、航続距離も最大400海里(740.8キロ)延びる見込み。

 最新のパイロンは、燃費効率の優れたトレント7000を主翼に取り付ける部分で、A330neoの革新的な設計技術の中で主要な要素の一つ。A350 XWBから取り入れた最先端の空力性能や材料、設計技術を使用している。

 トレント7000の推力は6万8000から7万2000ポンド。A330に搭載するトレント700と比較し、燃費は10%向上、ファン・バイパス比は2倍。ノイズを低減した。エンジンの試験は2015年後半を予定している。

A330neoの中央翼の製造を始めるエアバスの作業員(エアバス提供)

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