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ANA、国内線機内販売にスイカ導入 飲み物など少額決済見込む

 全日本空輸(ANA/NH)と東日本旅客鉄道(JR東日本、9020)は9月22日、ANAの国内線機内販売で交通系電子マネー「スイカ(Suica)」を利用できるようにすると発表した。10月1日から開始し、スイカ以外にも首都圏の鉄道・バスで使える「パスモ(PASMO)」やJR西日本の「イコカ(ICOCA)」など、全国の交通系電子マネー9種類が使えるようになる。日本の航空会社では、初めての取り組み。

ANAの客室乗務員が持つ決済端末にスイカをタッチするJR東日本のスイカペンギン=9月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAの国内線普通席に座るスイカペンギン=9月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAの国内線機内販売はこれまで、現金やクレジットカード、楽天の電子マネー「楽天Edy(エディ)」に対応しており、年間売上は20億円。エディは2013年7月から導入しており、新たに交通系電子マネー導入することで、電子マネー全体の決済額を売上の1割に当たる2億円まで引き上げを目指す。

 電子マネーに対応したスイカの発行枚数は、8月末時点で約4600万枚。2000万枚以上発行しているパスモなどを合わせると、交通系電子マネーは1億枚近い発行枚数にのぼる。スイカなどは定期券機能を付けられることから、「シャツのポケットに入っているスイカであれば、財布をカバンから探さず買い物ができる」(ANAの担当者)としており、国内線の短いフライト時間でも、飲み物や食べ物といった少額決済での利用を見込む。

 利用できる交通系電子マネーは、スイカやパスモ、イコカのほかに、JR北海道の「キタカ(Kitaca)」、JR東海の「トイカ(TOICA)」、名古屋交通開発機構の「マナカ(manaca)」、JR九州の「スゴカ(SUGOCA)」、西日本鉄道(西鉄)の「ニモカ(nimoca)」、福岡市交通局の「はやかけん」。ANAの国内線全路線で利用できる。

 スイカの場合、事前にスイカのポイントクラブへ会員登録すると、200円で1ポイントが貯まる。また、ANAの機内誌「スカイショップ」の掲載商品を購入すると、ANAのマイレージカードを提示することでマイルも貯められる。

 スイカ導入を記念して10月1日から31日まで、交通系電子マネーで支払った利用者に「スイカのペンギンオリジナルしおり」をプレゼントする。また、2015年1月から2月には、スイカペンギンの機内限定グッズの販売を予定している。

機内販売実演で順番を待つスイカペンギン=9月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

機内販売を注文するスイカペンギン=9月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

スイカをピーアールするスイカペンギン=9月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
全日本空輸 [1]
東日本旅客鉄道 [2]

ANA、国内線機内販売でEdy利用可能に 7月から [3](13年3月29日)

【お知らせ】
写真を追加しました。(2014年9月22日 23:06 JST)
各電子マネーの英字表記を追記しました。(2014年9月22日 14:32 JST)