エアライン — 2014年2月23日 09:40 JST

LCCなのに機内エンタメサービス、ピーチと電通など動画配信を本格化

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 ピーチ・アビエーション(APJ)は、2012年10月から那覇空港のLCC(低コスト航空会社)専用ターミナル内で実用実験を行ってきた機内エンターテインメントサービス「high!」(ハイ)を2月20日から本格的に開始した。

ピーチが本格サービスを開始した「high!」(同社資料から)

 同サービスは、航空券データに連動したオンデマンドコンテンツ配信システム。空港での搭乗前に、乗客が自分のスマートフォンやタブレット端末に動画をダウンロードできる。

 電通(4324)の社内ベンチャー制度を事業化したマイシアター(東京・港区)と電通が共同でサービスを提供。両社が提供する機内専用アプリで、空港ターミナルの専用無線LANから映画やドラマ、音楽番組、雑誌、ゲームなどのコンテンツをダウンロードし、空港や機内で乗客に楽しんでもらう。

 空港ターミナルに加えて、自宅でも搭乗24時間前にコンテンツを事前ダウンロードできるようにした。コンテンツは無料約30タイトル、有料約500タイトルで、最大2000タイトルまで増やす予定。対応OSは、アップルのiOSと、グーグルのAndroid。

 APJなどLCCの機材には個人モニターが装備されておらず、機内エンターテインメントシステム(IEF)を搭載していない。「(IFEが)ないけど、あるを実現した」(APJの井上慎一CEO)システムとして、同社の新たな収益源として利用を促進していく。

 APJは、10日から那覇空港のLCCターミナルに完成した国際線用施設の利用を開始。国内・国際線ともに同ターミナルで搭乗手続きが行えるようになった。7月19日からは、那覇を関西空港に次ぐ第2ハブ(拠点)として運用を始める。3月末には、2013年度の年間旅客数が300万人に達する見込み。

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