空港 — 2020年6月6日 06:47 JST

茨城空港、英語名”Tokyo”なし 知事「ほとんど反対」

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 茨城空港の愛称を検討してきた茨城県は6月5日、英語名を「Ibaraki International Airport(茨城国際空港)」にしたと発表した。専門家による有識者会議からは「Tokyo Ibaraki International Airport(東京茨城国際空港)」と東京を入れる愛称の提案があったものの、パブリックコメントなどで否定的な意見が大半を占めたことから、東京をつけないことにした。

英語の愛称がIbaraki International Airportになった茨城空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 茨城空港は、航空自衛隊の百里飛行場を民間と共用化した空港で、10年前の2010年3月11日に開港。県は訪日外国人の利用拡大を視野に、愛称の変更を検討してきた。有識者会議は日本語の愛称は「茨城空港」のままとし、英語表記は東京との近さを打ち出したい県側の意向をくんだとみられる「Tokyo Ibaraki International Airport」を5月28日に選定した。

 ところが、県内外から否定的な意見が多く寄せられた。県の大井川和彦知事は、東京を含めた名称にすると距離的に誤解を招く恐れがある点や、県としての誇りなど「ほとんどの方が“Tokyo”とつけることに反対」と理由を述べた。

 東京駅-茨城空港間の距離は、常磐自動車道を利用する場合で約98キロある。直行バス(4月20日から運休)で移動した場合、東京からは約1時間40分ほど、茨城からは2時間30分ほどの所要時間が見込まれている。

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