エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2018年6月1日 15:45 JST

ノックスクート、成田-バンコク就航 副CEO「重要路線」

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 ノックスクート・エアライン(NCT/XW)は6月1日、バンコク(ドンムアン)-成田線を1日1往復で開設した。国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)による、タイ航空局(CAAT)に対する「重大な安全上の懸念(SSC)」が解除されたことにる定期便開設で、グループ会社のスクート(TGW/TR)と合わせ、タイからの訪日客のほか、日本からタイへの渡航需要の獲得強化を狙う。

成田空港を出発するノックスクートのバンコク行きXW101便初便=18年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

—記事の概要—
重要路線と位置づける成田線
単通路機で地方都市へも
ICAOのSSC解除で就航

重要路線と位置づける成田線

バンコク-成田線を「重要路線」と位置づけるノックスクートのトー副CEO=18年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 機材はボーイング777-200ER型機で、座席数は2クラス415席(スクート・ビズ24席、エコノミー391席)。成田行きXW102便は、バンコクを午前2時20分に出発し、午前10時25分に到着。バンコク行きXW101便は、成田を午後1時55分に出発し、午後6時25分に到着する。成田ではスクートと同様、第2ターミナルを使用する。

 成田からの初便出発前には、65番搭乗口で就航セレモニーを開催。ノックスクートのギャン・ミン・トー副最高経営責任者(Deputy CEO)は「きょうはノックスクートが日本でデビューした記念日」と述べ、定期便の開設に期待感を寄せた。成田線は、同社の事業計画で重要路線と位置づけているとした。

 出発初便となったXW101便(777-200ER、登録番号HS-XBD)には、380人(うち幼児0人)が搭乗。乗客は搭乗前に、タンブラーなどの記念品を受け取った。同便はパイロット2人、客室乗務員9人で運航し、ほぼ定刻どおりに出発した。

単通路機で地方都市へも

 ノックスクートは2014年8月に、スクートとタイのLCCノックエア(NOK/DD)が合弁で設立。2015年5月に定期便の運航を開始し、現在は中国の南京と青島、大連、天津、瀋陽、西安、台湾の台北の計7都市に就航している。

 保有機材は777-200ERのみで、現在は5機保有。年内には737-800を自社購入かリースで導入する。

 トー副CEOは、4月の就航会見で日本路線を拡充すると述べ、1-2都市の新規開設を目指すとしている。「普通に考えると、東京以外では関西や名古屋、福岡などが挙げられる」(トー副CEO)とし、「単通路機(737-800)を導入すれば、これらの主要都市以外への就航も考えられる」と地方都市への乗り入れにも意欲を見せている。

ICAOのSSC解除で就航

 ICAOは2015年3月に、タイ当局に対してSSCを指摘。猶予期間を過ぎても十分な改善策が示されなかったことから、同年6月18日には問題点があることを示す「赤旗(Red flag)」をタイ当局に示した。航空会社が新路線の開設などを当局に申請した際、担当者が不十分な知識で審査をしており、ICAOが定める安全監査基準を満たしていないと判断した。

 この影響を受け、タイ国籍の航空会社は就航している定期便やチャーター便については運航を継続できるものの、日本をはじめとするICAO加盟国への新規就航や、増便などのスケジュール変更、機材変更などができない状況になった。

 ノックスクートもこの影響を受け、2015年3月末までに予定していたバンコク-成田線の定期便就航を延期。2016年3月からチャーター便を運航するなど、計画変更を迫られた。

 ICAOのタイ当局に対するSSCは、2017年10月に解除。このため、ノックスクートは定期便を開設できるようになった。

運航スケジュール
XW102 バンコク(02:20)→成田(10:25)
XW101 成田(13:55)→バンコク(18:25)

成田空港でノックスクートのバンコク行きXW101便初便に搭乗する乗客=18年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

成田空港でノックスクートのバンコク行きXW101便初便の乗客に配付した記念品=18年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

成田空港を出発するノックスクートのバンコク行きXW101便初便=18年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

成田空港を出発するノックスクートのバンコク行きXW101便初便=18年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

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