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足もとにもキャリーバッグ 写真特集・エンブラエルE190-E2(後編)

 エンブラエルの次世代リージョナルジェット機E190-E2が、型式証明を取得した。E190-E2は、次世代機「E2シリーズ」のうち、最初に開発を進めている機種。現行のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」の後継機で、E175-E2とE190-E2、E195-E2の3機種で構成する。

シンガポール航空ショーに出展されたE190-E2のモックアップ=18年2月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エンジンは、三菱航空機が開発を進めているリージョナルジェット機「MRJ」と同じく、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。

 エンブラエルは2月に開かれたシンガポール航空ショーに、E190-E2の飛行試験機(登録番号PR-ZFU)や客室モックアップを出展。飛行試験機の機首にはトラが描かれ、注目を集めていた。

 低燃費や低騒音、大型化した手荷物収納棚といった従来からのアピールポイントに加えて、既存のEジェットの顧客から寄せられた意見を基に、主脚の部品交換やAPU(補助動力装置)へのアクセスパネルを開けやすくするなど、整備にかかる時間を短縮した点をアピールしていた。

 客室モックアップは、前方に上級クラスシートを2-2席のスタッガード配列で2列、普通席を2-2席配列で5列配置。手荷物収納棚は、Eジェットと比べて3割以上大型化。足もとにもキャリーバッグを収納できるようにしている。エンブラエルによると、乗客全員がキャリーバッグを持ち込めるようにしたという。

 本写真特集の後編では、客室モックアップを取り上げる。

*写真は14枚。
*前編はこちら [1]

シンガポール航空ショーに出展されたE190-E2のモックアップ前方に配された上級クラス席=18年2月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire