ボーイング, 機体 — 2017年12月22日 15:25 JST

ボーイング、エンブラエルと提携交渉 買収検討か

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 ボーイングとエンブラエルは現地時間12月21日、両社が提携に向け交渉を進めていると発表した。

ボーイングと提携交渉を進めるエンブラエル=17年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙などによると、ボーイングがエンブラエルの買収を検討し、エンブラエルの時価総額37億ドル(約4192億円)を大幅に上回る価格を提示しているという。エアバスとボンバルディアの提携に対抗する狙いがあるとみられる。

 提携にはブラジル政府や当局、2社の取締役会などの承認が必要となる。

 エンブラエルは、次世代リージョナルジェット機「E2シリーズ」を開発中。現行のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」の後継機で、E175-E2とE190-E2、E195-E2の3機種で構成する。

 座席数は、2018年の納入開始を目指すE190-E2が1クラス106席、2クラス97席。2019年前半から顧客への引き渡しを計画しているE195-E2が1クラス146席、2クラス120席、2020年に引き渡しを始めるE175-E2は1クラス88席、2クラス80席となる。

 E2には三菱航空機が開発を進めている、競合するリージョナルジェット機「MRJ」と同じく、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。座席数も1クラス92席の「MRJ90」や、1クラス78席の「MRJ70」と競合する。また、新設計の主翼も採用し、燃費や騒音を改善する。

 一方、競合のエアバスは今年10月に、ボンバルディアの小型旅客機「Cシリーズ」について、パートナーシップ締結の同意書を交わしたことを発表。ボンバルディアと加ケベック州政府が出資するCシリーズの事業会社「CSALP」へ50%以上出資するほか、エアバスのアラバマ工場でもCシリーズを製造する。

 CシリーズはCS100(108-135席)とCS300(130-160席)の2機種で構成。2機種の部品は99%共通化しており、パイロットは同じライセンスで操縦できる。Cシリーズは、E2シリーズと比べて機体サイズがやや大きいが、座席数で比較すると、3機種の中でもっとも胴体が長いE195-E2が同程度となる。

 また、ボーイングとエンブラエルは2014年5月に、バイオ燃料の研究機関をブラジルに共同設立すると発表。一方、三菱航空機は2011年6月に、ボーイングとカスタマーサポートに関する支援契約を締結している。

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