空港 — 2017年12月16日 21:09 JST

伊丹空港の駐車場、多客期料金新設 羽田上回る

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 関西エアポートは、運営する伊丹空港の駐車場料金を12月20日午前0時から見直す。30分ごとの料金を値上げするほか、年末年始などに3割以上割高になる「多客期料金」を新設。一方、通常期に24時間以上駐車する料金は値下げする。

—記事の概要—
多客期は3割超割高
羽田より高額、出迎え不便

多客期は3割超割高

駐車場料金に多客期料金を新設する伊丹空港=17年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 駐車場料金は、入庫後30分以内に出庫した場合は改定後も無料。普通車の場合、改定後の料金は時間ごとの料金は30分ごとに150円、駐車初日24時間の最大料金が2500円、2日目以降24時間ごとの最大料金が1500円で、48時間駐車した場合は計4000円となる。

 現在は30分ごとに100円から110円、12時間以降24時間まで一律2570円、 24時間以降は24時間ごとに最大2060円で、48時間駐車した場合は計4630円。30分ごとの料金を値上げし、24時間以上は値下げする。

 また、多客期料金を12月28日から設定。多客期は、年末年始の12月28日から翌年1月4日まで、3月21日から4月5日の春期、4月29日から5月5日までのゴールデンウィーク、7月15日から8月31日までの夏期、国民の休日(成人の日、海の日、敬老の日、体育の日)を含む直前の土日に設定する。

 多客期に普通車を1日(24時間)駐車した場合、通常期より36%高い3400円、1泊2日(48時間)駐車時は35%高い5400円、2泊3日(72時間)は35%高い7400円、3泊4日(96時間)は30%高い9000円、4泊5日(120時間)は34%高い1万1400円となる。

羽田より高額、出迎え不便

 羽田空港国内線ターミナルの場合、通常期の1日目の駐車場料金は最大1500円で、多客期は最大2100円。2日目以降は、通常期がプラス1500円、多客期がプラス2100円で、1日ごとに同額が加算されていく。また、多客期の設定も、夏期と年末年始のみとなっている。

 普通車を24時間駐車した料金で比べると、通常期で伊丹は羽田より1000円(67%)高く、多客期は1300円(62%)割高となる。

 関西エアポートは、オリックス(8591)と仏空港運営会社ヴァンシ・エアポートが40%ずつ、残り20%を関西を拠点とする企業・金融機関30社が出資。滑走路の運営や維持管理といった航空系事業と、ターミナルビルの運営など非航空系事業を担う。

 オリックスグループは伊丹空港の収益化を進めており、グループのオリックス・インテリアなどが運営する有料の「伊丹空港駐輪場」がこのほどオープン。これまで伊丹空港の駐輪場は無料だったが、自転車は1日100円、バイクと原付は同200円を徴収し、自転車1カ月1500円などの定期料金を設定している。

 11月20日には、6台収容できる一般車降車専用レーンを新設。5分未満は無料で、5分以上10分までが400円、以降は5分ごとに200円加算する。出迎えについては、30分まで無料の駐車場の利用を呼びかけているが、同駐車場は慢性的な混雑が続いている。

 伊丹の利用者からは「身体が不自由な人を出迎えるのが不便になった」「夏休みや年末年始は車で空港に来るなということか」「利用者をカネもうけのコマとしか思っていない」など、関西エアポートに対し批判的な声が聞かれた。

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