エアバス, 企業, 機体 — 2017年12月5日 10:38 JST

DHL、A330-300P2F初受領 貨物転用型、前方に大型ドア

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 エアバスはA330-300型機を貨物機へ転用する「A330-300P2F(Passenger-to-Freighter、貨物転用型)」の初号機を、DHLエクスプレスに引き渡した。EFW(独)とSTエアロスペース(シンガポール)との共同事業で、2016年7月に開かれたファンボロー航空ショーで発表したもの。

A330-300P2F初号機(エアバス提供)

 DHLは、A330-300P2Fを8機発注しており、オプションで追加発注が可能な契約を結んでいる。初号機は10月に飛行試験に成功し、11月にEASA(欧州航空安全局)のSTC(Supplemental Type Certificate、追加型式設計承認)を取得。ドレスデンにあるEFWの改修施設で、現地時間12月1日に引き渡した。

 A330-300P2Fは、胴体左前方に貨物搭載用の幅141インチ(約3.6メートル)、高さ101インチ(約2.6メートル)のドアを新設。床構造部材も貨物機としての長期運用に耐えられるよう、腐食しない新たなものに交換している。

 最大ペイロード(有償搭載量)は61トンで、パレットを26枚搭載可能。客室だったメインデッキには幅96インチ(約2.4メートル)のコンテナが2列入り、従来からの貨物室にはLD3コンテナを2列搭載できる。最大航続距離は61トン搭載時で3650海里(約6760キロ)となる。

 A330-300P2Fへの改修に参画する3社のうち、STエアロスペースが貨物型への改修技術、EASAやFAA(米国連邦航空局)からのSTC取得といった技術面を、両社の合弁会社であるEFWがマーケティングなどを担当する。

 3社では2012年に、A330-200を貨物機へ改修するA330-200P2Fをローンチ済み。最大ペイロード60トンで、最大航続距離は58トン搭載時で4150海里(約7686キロ)。また、A320やA321、A300やA310の貨物転用型も提供している。

 エアバスでは新造の中型貨物機として、A330-200(3クラス247席)の貨物型「A330-200F」も用意。最大ペイロードは65トン、最大航続距離は4000海里(約7400キロ)で、カタログ価格は2億3700万ドル(約267億円)となっている。

A330-300P2F初号機の貨物室(エアバス提供)

関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
EFW
ST Aerospace

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