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エンブラエル、民間機納入25機 E2受注残285機で変わらず、17年7-9月期

 エンブラエルが2017年7-9月期(第3四半期)に引き渡した機体は、エンブラエル190(E190)などの民間機が25機(前年同期比4機減)だった。「フェノム」シリーズや「レガシー」シリーズなど、ビジネスジェット機20機(5機減)を含めると45機(9機減)となった。

7-9月期の民間機納入が25機だったエンブラエル=17年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 民間機の内訳はE175が18機(前年同期は24機)、E190が5機(4機)、E195が2機(1機)で、E170は0機(0機)だった。

 9月30日現在の民間機の総受注残は437機(前年同期は479機)。カタログ価格換算で総額188億米ドル(約2兆1130億円)相当となっている。内訳はE170が1機(3機)、E175が92機(130機)、E190が51機(59機)、E195が8機(15機)で、E175-E2が100機(100機)、E190-E2が80機(82機)、E195-E2が105機(90機)だった。

 日本の航空会社向けの受注残は9機。日本航空(JAL/JL、9201)向けとしてE170が1機とE190が5機、フジドリームエアラインズ(FDA/JH)向けとしてE175が3機となっている。

 2018年の納入開始を目指すE190-E2のメーカー標準座席数(シートピッチ31インチ)は1クラス106席、2019年前半から納入予定のE195-E2は同132席、2021年納入開始予定のE175-E2は同88席としている。

 E2シリーズの確定発注は、3機種合計で285機と4-6月期から変化はなかった。このうち、三菱航空機のMRJ90と座席数が同一クラスのE175-E2は、米国のスカイウェストが100機発注しているのみ。MRJの確定発注は、全社合わせて233機。

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